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【政策動向】省エネ住宅促進政策が空調業界に与える機会と課題

愛知県名古屋市港区に拠点を構える株式会社ショーテックは、東海エリアを中心に空調設備工事・エアコン工事を手がける専門業者です。2007年の創業以来、一般家庭から業務用施設まで幅広い空調ニーズにお応えしており、販売・施工からアフターメンテナンスまで一貫対応を強みとしています。昨今の政府による省エネ住宅促進政策は、私たち空調業界にとって大きな転換点となっており、新たな市場機会の創出と同時に技術革新への対応が求められています。
 

 

住宅省エネ政策の全体像


政府による住宅の省エネ化促進は、2050年カーボンニュートラル実現に向けた重要な政策の一つとして位置づけられています。家庭部門のCO2排出量削減を目指し、住宅の断熱性能向上と高効率設備の導入を強力に推進する方針が示されています。
 

住宅省エネ2025キャンペーンの概要

国土交通省・経済産業省・環境省の3省が連携して実施する「住宅省エネ2025キャンペーン」は、新築とリフォームを対象とした大規模な補助事業です。総予算は2,250億円に上り、4つの事業から構成されています。
 

事業名
対象
補助上限額
子育てグリーン住宅支援事業
新築・リフォーム
新築160万円、リフォーム60万円
先進的窓リノベ2025事業
断熱窓への改修
200万円
給湯省エネ2025事業
高効率給湯器設置
16万円
賃貸集合給湯省エネ2025事業
賃貸住宅の給湯器
7万円

「参照:住宅省エネ2025キャンペーン公式サイト」
 
特に注目すべきは、新たに創設されたGX志向型住宅区分で、従来のZEH水準住宅(40万円)や長期優良住宅(80万円)を上回る160万円の補助が設定されていることです。これは政府が高性能住宅の普及に本格的に取り組む姿勢を示しています。
 

2050年カーボンニュートラル目標

2020年10月の菅内閣による「2050年カーボンニュートラル宣言」を受け、日本は温室効果ガス排出実質ゼロに向けた具体的な行動計画を策定しています。家庭部門では、住宅の省エネ性能向上と高効率設備の導入が重要な削減手段として位置づけられています。
 

重要ポイント
2030年度には2013年度比46%の温室効果ガス削減を目標とし、2022年度時点で既に22.9%削減を達成しています。電力部門の脱炭素化と並行して、家庭部門での省エネ機器導入が急務となっています。

 

空調業界への市場機会

省エネ住宅促進政策は、空調業界にとって多層的な市場拡大の機会を創出しています。補助金制度による消費者の購買意欲向上と、高性能機器への需要シフトが業界全体の成長を後押ししています。
 

高効率機器需要の拡大

日本冷凍空調工業会の統計によると、家庭用エアコンの国内出荷台数は2024年に約935万台と前年比6.5%増加し、4年ぶりの増加を記録しました。この成長の背景には、省エネ性能への関心の高まりと政府の支援制度があります。
 

年度
家庭用エアコン出荷台数
前年比
金額(億円)
2022年
約900万台
約7,800
2023年
約878万台
-2.4%
約7,830
2024年
約935万台
+6.5%
約8,351

「参照:一般社団法人日本冷凍空調工業会」
 
業務用エアコン市場においても、省エネ規制の強化により高効率インバーター機器への需要が急速に拡大しています。特に、AIとIoTを活用したスマート空調システムの導入が、データセンターや製造業を中心に進んでいます。
 

 

愛知県・名古屋エリアでの影響

愛知県は製造業が集積する地域特性から、工場やオフィスビルでの省エネ投資が活発です。名古屋市を中心とした東海エリアでは、自動車関連企業の生産設備更新に伴い、高効率空調システムの導入が相次いでいます。
 
また、愛知県は2050年カーボンニュートラル実現に向けた独自の支援制度も展開しており、県内企業の省エネ設備導入を後押ししています。これにより、地域の空調工事業者にとって安定した需要創出が期待されています。
 

業界が直面する課題

市場機会の拡大と同時に、空調業界は技術革新への対応と競争激化という課題に直面しています。従来の施工技術だけでは対応が困難な高度なシステムが求められるようになっています。
 

技術対応と人材育成

省エネ住宅促進政策により求められる技術レベルは年々高度化しています。従来のエアコン設置工事から、建物全体の省エネ性能を考慮した総合的なシステム設計が必要となっています。
 

技術分野
従来技術
最新技術要求
冷媒技術
R410A等従来冷媒
次世代低GWP冷媒対応
制御システム
単体機器制御
IoT・AI統合制御
省エネ評価
機器単体効率
システム全体最適化

「参照:業界動向サーチ」
 
また、電気工事士や冷媒フロン類取扱技術者に加え、省エネ診断士やエネルギー管理士といった新たな資格取得も求められるようになっています。人材育成への投資が業界全体の課題となっています。
 

競争激化と差別化の必要性

補助金制度の拡充により市場参入企業が増加し、価格競争が激化しています。一方で、技術力を要する高度な案件では、専門性の高い業者への集約が進んでいます。
 

業界の変化
設備工事業界の受注高は2024年度に1兆8,544億円と前年比2.4%増となりましたが、民間工事では技術力による選別が一層進んでいます。単純な価格競争から付加価値提案への転換が急務となっています。

 

今後の展望と対応策

2050年カーボンニュートラル実現に向けて、空調業界は長期的な成長機会を獲得する一方で、継続的な技術革新と事業モデルの変革が不可欠です。
 

空調業界の適応戦略

政府の省エネ住宅促進政策を成長機会として活用するため、空調業界には以下の対応が求められています。まず、高効率機器の取扱い技術習得と、総合的な省エネ提案力の向上です。次に、IoTやAIを活用したスマート空調システムへの対応能力強化です。
 
さらに、愛知県・名古屋エリアの地域特性を活かし、製造業や物流業界の省エネニーズに特化したソリューション開発も重要な戦略となります。地域密着型の技術サービス提供により、競争力の確保が可能です。
 
省エネ住宅促進政策は、空調業界に大きな変革をもたらしていますが、技術力と提案力を兼ね備えた企業にとっては持続的な成長機会となっています。株式会社ショーテックでは、これらの政策動向を注視しながら、お客様のニーズに最適な省エネソリューションを提供し続けてまいります。政府の支援制度を活用した空調設備の導入や更新をご検討の際は、豊富な実績と確かな技術力を持つ当社にお任せください。
 

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愛知県名古屋市『株式会社ショーテック』|空調工事・エアコン工事
株式会社ショーテック
〒455-0066 愛知県名古屋市港区寛政町2-11-1
TEL:052-661-0072 FAX:052-661-0092
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